ENECRA — LESSON PLAN 01

限られた電気で、くらしをつくる
― 小学校6年 理科「電気の利用」―

対象 小学校6年(中学1年の「エネルギー」でも使えます)
時間 50分(1単位時間)
置きどころ 単元の終盤。ものづくり・活用の時間に置き換えて使えます
教科書での位置 東京書籍『新編 新しい理科6』単元9「電気と私たちのくらし」(11〜12月・9(13)時間)の第6時「電気を効率的に使うための工夫」(p.147)の隣、または( )の時間。教科書は道具側の工夫(LED・センサー)、この時間は使い方側の工夫(上限の中でいつ使うか)
 マインクラフト(教育版/統合版)+ 無料アドオンエネクラ
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1. この時間のねらい

電気は無限にあるわけではなく、家に入ってくる量には決められた上限があること。その上限の中で、どの道具をいつ使うかを考えることが「電気を効率よく使う」ということだと気づく。

手回し発電機やコンデンサーの実験で「つくる・ためる・かえる」を学んだあとに置くと、それが暮らしのどこにつながるのかが見えます。

2. 学習指導要領とのつながり

小学校学習指導要領(平成29年告示)理科 第6学年 A(4)「電気の利用」。とくに次の2つに当たります。

あわせて、エネルギー資源の有効利用について考える活動になります。

3. 使う数字(すべてゲームの中で実際にこの値です)

家の道具が使う電気
道具使う電気使い方
冷蔵庫200 Wずっと動いている
あかり(LED)50 W/1つつけている間
テレビ100 Wつけている間
エアコン300 Wつけている間
そうじ機の充電400 W充電している間
洗濯機500 W動いている間(短い時間に一気に)
電子レンジ600 W動いている間(短い時間に一気に)
家に入れられる電気の上限(引込盤で選びます)
契約使える電気毎月の基本料金
10 A1,000 W311 円
20 A2,000 W624 円
30 A3,000 W935 円
発電できる量
発電のしかた出せる電気変わるところ
太陽光発電機晴れ 1,000 W雨の日は 200 W まで落ちる
発展型太陽光発電機晴れ 6,000 W同じく雨に弱い
風力発電機1,200〜9,600 W高いところに建てるほど強い
水力発電機(水車)最大 450 W水の勢いで変わる
数字の出どころ すべてアドオンの設定そのままです。授業中に子どもが数えた値と、この表は一致します。10A=1,000W という換算も、実際の電気の契約と同じです。

4. 準備するもの

授業の前に、家と発電機が置かれたワールドを配っておくと、50分がまるごと「考える時間」になります。家を建てるところからやると2時間必要です。

5. 展開(50分)

過程時間学習活動教師の指導・援助
つかむ5分 先生の画面で、家の中の道具を1つずつつけていく。電子レンジをつけた瞬間にブレーカーが落ちて、家じゅうが真っ暗になるのを見る。
・「あっ、消えた」
・「使いすぎたのかな」
説明せずに、まず落として見せる。子どもが理由を言い出すまで待つ。
問題
予想
5分 なぜ落ちたのかを話し合う。
・「電気が足りなくなった」
・「いっぺんに使ったから」
「足りない」と「いっぺんに」を板書で分けて書く。合計が上限を超えたという言い方に近づける。
3分 学習課題をつかむ。 板書:
10Aの家で、くらしを止めずに1日をすごすには、どうすればよいだろうか。
調べる
(活動1)
12分 ワールドに入り、道具を1つずつつけながら合計を計算する。どこで落ちるかを自分で確かめる。
・冷蔵庫200+あかり2つ100=300W
・そこに電子レンジ600W → 900W。まだ大丈夫
・洗濯機500Wを足すと1,400W → 落ちる
電卓は使わせてよい。落ちた瞬間を全員が体験することが大事なので、早く終わった子には「落ちない組み合わせ」を探させる。
考える
(活動2)
13分 落とさずにすごす方法を考え、実際にためす。出てくる案:
①使う順番を変える(洗濯機とレンジを一緒に使わない)
②契約を上げる(20Aにする=毎月311円→624円)
③使わないものを消す(あかりを1つ減らす)
②が出たら「では毎月いくら増えるか」を表で確かめさせる。お金という制限が入ると、①③に戻ってくる。
どれが正解とは言わない。
広げる7分 電気がどこから来ているかをたどる。発電機まで歩いて、ケーブルを1か所切ってみる。あかりが消える。
・「つながっていないと来ないんだ」
晴れの日と雨の日で太陽光の発電量が変わることを見る(1,000W→200W)。
雨は/weather rain で起こせる。晴れに戻すのは /weather clear。
「雨の日に、この家は電気が足りるか」を投げかけて終わる。
まとめる5分 分かったことを書く。
・電気は入ってくる量に上限がある
・同時に使うと超えてしまう
・順番を変えれば、上限を上げなくても暮らせる
板書:
電気を効率よく使うとは、上限の中で「いつ使うか」を考えること。
発展(時間があれば):雨の日でも足りるようにするには、発電をどう組み合わせればよいだろうか。
太陽光1枚(雨=200W)+風力1基(1,200W〜)で足りる、といった検討ができます。

6. 評価

観点評価規準
知識・技能家に入ってくる電気には上限があり、道具の消費を合計すると超えることがあると理解している。
思考・判断・表現上限を超えない方法を、使う順番・契約・使う道具の3つの面から考え、根拠をもって説明している。
主体的に学習に取り組む態度自分の家のくらしに置きかえて、電気の使い方を見直そうとしている。

7. うまくいかないときは

8. この指導案について

UKABU株式会社が作成し、無料で公開しています。印刷・改変・校内や教育委員会での共有は自由です。出典として「エネクラ(UKABU株式会社)」と書いていただけると助かります。

「うちの単元だとこう使いたい」「この設備を教材にしてほしい」といったご相談も承っています。指導案は順次増やしていきます。

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