ENECRA — LESSON PLAN 05

電気は、どこを通って家に来るのか
― 小学校4年 社会「飲料水・電気・ガスの供給」―

対象 小学校4年
時間 50分×2コマ
置きどころ 「健康なくらしとまちづくり」等の単元のうち、電気の供給を扱う時間
使う教材 マインクラフト(教育版/統合版)+ 無料アドオンエネクラ
無料でお使いいただけます。印刷・改変・校内での共有も自由です
この指導案をPDFでダウンロード

1. この2コマのねらい

電気は、スイッチの向こうから急に現れるものではない。発電所から家まで、いくつもの設備を通って運ばれてくる。その経路を自分の足でたどり、途中に何があるのかを知る。

そのうえで、現実の自分たちのまちはどうなっているのかを調べる。ゲームで経路の形が分かっていると、調べたことが入りやすくなります。

2. 学習指導要領とのつながり

小学校学習指導要領(平成29年告示)社会 第4学年。飲料水、電気、ガスの供給のための事業を扱う内容にあたります。

指導要領が求めていることこの2コマでの扱い
供給の仕組みや経路に着目する1コマ目。発電所→送電→変電所→家、をたどる(ゲーム内)
事業が果たす役割を考える2コマ目。止まったら何が困るかを体験してから、役割を言葉にする
県内外の人々の協力に着目する2コマ目。現実の調べ学習で扱います(ゲームには人が出てきません)
安全で安定的に供給できるよう進められていること2コマ目。「止まらないようにする工夫」として調べる
この教材だけでは社会科になりません。ゲームの中には、働いている人も、会社も、地域の協力も出てきません。
エネクラは「経路の形」を見せる役、現実の調べ学習が「人と仕事」を見る役、という分担で組んでください。2コマ目の後半をまるごと調べ学習にしてあるのは、そのためです。

3. 通り道にあるもの(ゲームの中で実際に置かれています)

順番出てくるものはたらき
1発電所(太陽光・風力・水力・原子力)電気をつくる
2ケーブル電気を運ぶ道。1か所でも切れていると届かない
3変電所送電線から受けて、まちや電車へ配る
4柱上変圧器・がいし電柱の上にある設備
5引込盤・ブレーカー家に入るところ。入れられる量に上限がある
6家のあかり電気が来ると光る
ゲームの中では、ケーブルが長いほど、届く電気が少し減ります(1マスごとに1%)。遠くの家ほど不利になる、ということが画面で分かります。
ただし「だから変電所がある」とは、この教材からは言えません。現実にどうしてその設備があるのかは、2コマ目の調べ学習で確かめてください。

4. 準備するもの

4年生では作らせないでください。この2コマは「たどる」ことに時間を使います。作る学習は指導案①(小6理科)以降で扱えます。

5. 展開

1コマ目 経路をたどる

過程時間学習活動教師の指導・援助
つかむ7分 家のあかりを見る。スイッチを切ると消える。
「この電気は、どこから来ているのだろう」
板書:電気は、どこを通って家に来るのか。
「電線」という言葉が出たら拾う。
調べる25分 家から逆にたどって歩く。通ったものを順に用紙へ書く。
家 → 引込盤 → 電柱 → 変電所 → 送電線 → 発電所
・「思ったより遠い」
・「途中にいろいろある」
歩かせる。画面で見るだけにしない。
迷う班には「ケーブルから目を離さない」と助言する。
早く着いた班には、別の家からもたどらせる(同じ経路に合流することに気づく)。
整理する13分 班ごとに、通ったものを黒板で並べる。
順番がそろっていることを確かめる。
順番を全体で1本にまとめる。この図が2コマ目の土台になる。
まとめる5分 分かったことを書く。
・電気は遠くから運ばれてくる
・途中にいくつも設備がある
次の時間の問いを予告する:途中の設備は、何のためにあるのだろう。

2コマ目 役割を考える/現実を調べる

過程時間学習活動教師の指導・援助
ゆさぶる10分 先生が経路の途中を1か所だけ止める。
まちのあかりが消える。
・「全部消えた」
・「1つ止まっただけなのに」
説明せずに、まず止めて見せる。
「どこが止まると、どこまで消えるか」を数か所で試すと、経路の意味が見えてくる。
考える10分 止まったら何が困るかを出し合う。
・「夜、真っ暗になる」
・「冷蔵庫が止まる」
・「信号も消えるのかな」
くらしの場面に引きつける。学校・病院・お店など、家の外にも広げる。
調べる
(現実)
20分 自分たちのまちの電気を調べる。
・電気はどこから来ているか
・途中にどんな設備があるか
・止まらないように、どんな工夫をしているか
・誰が、どんな仕事をしているか
教師は答えを用意せず、調べ方を示す。
ゲームで作った経路の図と、調べたことを並べて書かせると、違いにも気づける。
可能なら電力会社の見学・出前授業に接続する。
まとめる10分 分かったことを書く。
・電気は、たくさんの設備と人の仕事で届いている
・止まらないようにする工夫がされている
・自分たちのくらしは、それに支えられている
板書:電気が届くのは、あたりまえではない。
ゲームで見た「経路」と、調べた「人の仕事」を結びつけて終わる。

6. 評価

観点評価規準
知識・技能電気が発電所から家まで、いくつもの設備を通って供給されていることを理解し、経路を図や言葉で表している。
思考・判断・表現供給が止まった場合に生活にどのような影響が出るかを考え、供給の事業が果たす役割を説明している。
主体的に学習に取り組む態度自分たちのまちの電気について進んで調べ、くらしとのつながりを考えようとしている。

7. うまくいかないときは

8. 前後につながる指導案

学年指導案関係
小3 理科⑤ あかりは、どこから来るのか前。通り道がつながっていないと通らない、を先にやっておくと入りやすい
小6 理科① 限られた電気で、くらしをつくる後。届いた電気の量(W)と、家の上限を扱う
総合③-2 このまちの電気を決める(5コマ・地域とつなぐ)調べ学習をさらに広げたい場合

9. 先生方へ

この指導案は無料で公開しています。印刷・改変・校内での共有に、許可の申請は要りません。

ゲームの中に、社名・ロゴ・製品名・型番は入れません。形と仕組みの再現は行います。
賛否のあるテーマは、両方の立場を体験できる形で扱います。教材の中身の決定権は当社が持ちます――学校にも公共の場にも置ける状態を保つためです。

授業で使ったら → 実施記録を送る(管理職・教委への報告に使える実施レポートをその場で発行します)
新しい指導案のお知らせ → 登録(任意)/ご相談 → お問い合わせ